ものづくりに愛を。Love for Manufacture

一期一会

こんなことがありました。

2014年12月のことです。

朝から出張で、新幹線で新大阪から広島に向かっていました。

進行方向の広島に向かって右側に2席、通路を挟んで左側に3席あり、一番右側に僕が座り、一番左側に誰か1人座っていました。

新神戸あたりやったと思います。

座って本を読んでいると、後ろから女性の声が聞こえて、3人組が歩いてきました。

英語で、「1、2、3。空いてる。ラッキー!」と声がして、僕の左に20歳くらいの女性が座ったんです。

話しかけるのもあれやったので、そのまま本を読んでいたんですが、その女性も本を読み出したんですね。

旅先で本読むより、知らん兄ちゃんと話した方がおもろいに決まってるがなと思って、話しかけたんです。当時は、まだ「兄ちゃん」やったんです。笑

以下、実際は一応全部英語です。関西弁で書いてますけど。笑

Yが僕、Kがその女性。

Y「退屈なん?」

K「ちょっとね。」

Y「折り紙って知ってる?」

K「知ってるで。」

Y「あれなんやったかな。鳥で。あの。ほら。あれ。(鶴の英単語が出てこない)」

K「鶴?」

Y「そうそう。鶴、鶴。折り方知ってる?」

K「知ってるで。」

Y「じゃあ羽ばたく鶴は知ってる?」

K「それは知らんわ。」

Y「折ってみる?」

K「折ってみる!」

となって、ルーズリーフをちぎって折り紙にして、羽ばたく鶴を2人で折ったんです。いろいろ話しながら。羽ばたく鶴というのは、尻尾を引っ張るとパタパタ羽が動く折り鶴ですね。

Y「どっから来たん?」

K「オーストラリアやで。」

Y「学生さん?」

K「せやで。」

Y「観光?」

K「そうそう。」

Y「学校では何の勉強してるん?」

K「航空工学について勉強してんねん。」

Y「航空工学かいな!」

K「うちパイロットなりたいねん。」

Y「パイロット!(さながらこっちはアホなパロット。オウム返しだけに笑。)キャビンアテンダントじゃなくて?」

K「キャビンアテンダントなんてそんなもん。(まっぴらごめんという感じで手を振る)うち、パイロットがええねん。パイロットなって、日本にあんたを迎えにくるわ笑。」

Y「それは楽しみやなあ笑。他は何に興味あんの?」

K「あれ。ほら。手を使った言語の笑。(手話という単語が出てこない)」

Y「ああ、手を使ったあれね笑。」

(お互い手振り身振りで手話と理解して、適当に2人でhand languageという英語を生み出す。笑)

Y「ここはこう折るねん。」

K「(日本語で)キレイ!」

Y「キレイ?キレイって英語になってんの?」

K「なってるよ。キレイで通じるよ。」

Y「そうなんか。カワイイは通じると聞いてたんやけど。びっくりやわ。」

(興味あるものの話に戻る)

K「あとは、あれ、ベトナムの。」

Y「ベトナムの?」

K「ベトナムの言葉。(ベトナム語、という英単語が出てこない)」

Y「ベトナムの言葉ね。なんでなん?」

K「親がベトナム出身やねん。」

(ちょっと聞いたらあかんかったことを聞いてしまったような雰囲気になる)

Y「知らんかったわ。」

K「気にせんでええで。」

Y「できたで。パタパタパタ。」

K「面白いやん、これ!」

Y「日本人ってシャイやろ。」

K「あんた全然シャイちゃうやん笑。」

Y「そんなことないで。いっぱいいっぱいやで。Kは陽気やなあ。」

K「ありがとう。嬉しいわ。写真とらへん?」

Y「ええな。とろか。」

てな感じで最後写真撮って、さよならしました。

シャイな僕は、よう自分から写真撮ろうとは言えなかったです。笑

連絡先なんて聞いてないですし、もう会うことは無いでしょう。

でも、この1時間2時間かそこらの時間で、すごくたくさんのことを学んだし、一期一会とはこういうもんなんかなと思わせてくれる体験でした。

海外からの旅行者がそれに気づかせてくれるって不思議ですよね。

僕は英語で話すのは得意ではないので、向こうもよくわからないまま流した部分も多かったと思います。

でも、間違うことは恐くないということ、自分が文化を持っていれば話のネタになること、若い女性がパイロットになるために航空工学を勉強しているということ、文化が違う初対面の人に家族のこととかを掘り下げて聞かないこと、勉強なりました。

英語圏のネイティブスピーカーでも、たまに英単語が出てこないことも。笑

今頃Kはパイロットになって、どこかの空を飛んでるんでしょうね。

おかしいな、まだ迎えにこんな。笑

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