

2024年7月27日の話です。
宝石鉱物大好物の娘の誕生日プレゼントに作った世界に一つの架空の宝石。
その名も「ステンレサイト(Stainlessite)」です。
実在する架空の宝石。笑
ややこしい。笑
もちろん造語です。
現時点でステンレサイトという言葉は日本語でも英語でも1件も検索でヒットしないですね。
ということで自分が作った言葉ということにします。笑
宝石の説明はこんな感じ。
金属加工工場の技術と情熱と誇りが結晶化した宝石。
素材としては、身の回りの生活を向上させるあらゆる製品に加工される。
身につけると「もの」の心がわかるようになる。
石言葉は「閃き」「工夫」「頓知」。
うん。
いいな。笑
土曜日の出勤日やったんで、広報じゃないですがSNSにアップする用の企画みたいな感じで公開かたがたやってみよかと。
土曜日は電話も鳴らないし、半分以上の社員が有休をとるのでだいぶのんびりした雰囲気があります。
自分は町工場を経営していながら、バリもろくに取れないという体たらく。笑
いや、むしろ現場やりたかったし今でもやりたいし、落ち着いたらやろかなと思ってるんですが、当時のうちの会社はいかんせん今より余裕がなくて、僕がピンチヒッターで入るところは現場ではなかった、ということです。
兄が現場に入ってましたし。
電子化とか業務効率化とか営業とか経営そのものの立て直しが優先でした。
なので仕上げが超下手っぴなのはご容赦ください。笑
材料はこれ。

現場のその辺に転がってる端材。笑
ステンレスの丸い棒です。
その名も「丸棒」。笑
業界の人らしく書くとSUS304のφ25。笑
サスサンマルヨンのニジュウゴマル(もしくはニジュウゴパイ)と呼びます。笑
本当は「パイ」じゃなく「ファイ」が正しいんですが、みんなパイって言います。笑
工具はこれ。

ニューレジストンの回転砥石1枚。笑
フライス使えないのでグラインダーの一本で笑。

三つ爪のチャックで掴んでマジックでざっと下書きします。
以下、今回の記事は動画が縦長です。
音声が入ってるので音量注意で。
後はひたすらグラインダー。笑

ちょっとずつ形なってきます。

グラインダー20分で手痺れる笑。
毎日現場でもの作る人はホンマにすごいと思う。
かっこいいし尊敬します。
1時間もやるともう手がビッリビリ。笑
いつも作業しないから、そんなこともろくに体験してないんですよね。
現場のみんな、いつもありがとう。
ええ勉強なりました。笑

まだまだかかりそう。
このくらいの時点で「ああそういえば自分は町工場の息子だったのか」という気がしてきます。笑
2時間やるともう手が震えて止まらなくなる。笑
グラインダーには定格時間というものがあるので守りながら。
プロユースのグラインダー2つを交互に使えるのは職人のひしめく工場ならでは。笑
このあたりで自分は何をやってるんやろうという気もしてきます。笑
だいたい六角柱の形が出来てきたら先端を仕上げていきます。
もう下書きはないので、頭の中で完成形を創造しながら。

先端部は、丸みを帯びさせないように、角張ったエッジを作るように削ります。
そのほうがクリスタル感が強く出るので。
ためらうと不細工になるので、微調整して角度を決めたら、グリグリこねないように、そこにグッと押し付ける感じで仕上げていきました。
当初、ステンレスの素地の色、つまり銀色で全体を仕上げる予定でした。
しかも番手を上げていって、いわゆるバフ研磨の要領でピカピカに光らせるつもりでした。

たまたまグラインダーで焼けたので、おおええやんかとなりまして、そのまま進めることに。

反対側も座りを良くするために削ります。
本当はここでもフライスを使えたらいいのですが、自分は使えないのでベルトサンダー、通称ベルタ―を使います。
帯状の紙やすりが電動で動く機械です。
持ってたら摩擦ですぐに熱をもって熱くなります。
金属加工の世界やと100℃なんてすぐなんですよね。
ステンレスの溶接なんて数千℃ですから。

安全上軍手は使えないので素手で持って、熱いのを我慢しながら何回も水で冷やします。笑
エアーで水分を飛ばして、ベルタ―に戻る。
これを何度も往復。笑

後はヤスリで角が丸くならんよう気をつけながらバリ取り。
なんか折れたエンドミルみたいなったけど。笑
こんな感じ。

さらにヤスリをかけると、そこだけ焼けが取れて、良い具合に稜線だけ光り出しました。

明るい色ではないですが、鈍い虹色って感じです。
ということで完成。

実はステンレサイトにはモデルになった「木のクリスタル」という元ネタがあります。

兄弟宝石を並べて写真を撮っておきます。笑
両方、石ちゃいますけどね。笑
細かいことはいいんです。笑
「木のクリスタル」と「木のナイフ」も記事になってるのでよろしけれ読み捨てください。
こういうものを通して子どもたちにまとわりつこうとするくだらない固定観念をぶち壊すのが大好きなんですよね。
パパの作るガラクタみたいに自由な発想でいてくれよー、と思いながら作って渡します。
娘へのプレゼントと言いつつ、玄関に飾ってます。
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「バリも取れない町工場経営者。娘の誕生日プレゼントにステンレスでクリスタルを作る」開幕!果たして何もできない自分に作れるのか!?笑 pic.twitter.com/CB7sgG6nG9
— HIRAOKA Yusaku 平岡 雄策 (@HiraokaYusaku) July 26, 2024
宝石鉱物大好物の娘の誕生日プレゼントに作った架空の宝石「ステンレサイト(Stainlessite)」。金属加工工場の技術と情熱と誇りが結晶化した宝石。素材としては、身の回りの生活を向上させるあらゆる製品に加工される。身につけると「もの」の心がわかるようになる。石言葉は「閃き」「工夫」「頓知」。 pic.twitter.com/pinqmUNOlW
— HIRAOKA Yusaku 平岡 雄策 (@HiraokaYusaku) July 27, 2024



