ものづくりの神様

何度も書いていますが、ものづくり、すごい好きなんですよね。

ステンレスも食べちゃいたいくらい好きなんで、まさに天職やと思います。笑

2代目として今の立場でこの仕事をしているのは、運命でもあるし、幸運なことやなと思います。

会社は経営者によって、良くも悪くも変わります。

中小企業は特に顕著です。

社長が変わると、会社も変わっていくのが自然です。

先代が、やっていたままの姿では、次の社長にとっては、やりづらいままです。

社員にとっても、そうやと思います。

2代目は、会社の良い部分も嫌な部分も、これでもかというくらい見てきたはず。

特に同族企業であれば、物心ついた時には食卓で仕事の話が話題にのぼることもあったでしょう。

うちみたいに小さい会社であれば、こんな会社嫌やと腐ることなく、自分たちで別の会社に変えていくねん、くらいの気持ちでやるのがいいと思っています。

まったく同じベクトルで先代を超える、という気概があるなら、それはそれでいいと思います。

でも同じ人間でない以上、ベクトルの矢印はなかなか重ならないと思います。

自分は45歳という年齢差を挟んで事業承継をしましたが、年齢差が大きいと特に難しくなります。

自分は、この仕事に誇りを持っています。

青二才で、半人前で、経験不足ですが、針の先のような範囲に限れば、やっている仕事に対して、それなりに自信もあります。

もうね、その針で突っついちゃいますよ。笑

何を。笑

営利団体ですから、当然儲けないとだめですし、社員のみんなの気持ちも考えないとだめですし、納期が無いからといって法規上無制限に残業をさせることもできません。

そこに、ひとつ大切にしている軸があります。

ものづくりの神様は微笑んでいるか、ということです。

女神がいいな。笑

ぐへへ。

儲かるからとか、お客さんが言ってるから、とかじゃなくて、なんかこう、ホンマにそれでいいんか、みたいな感覚なんです。

儲かろうが儲からなかろうが、やっぱり誰も幸せにならないものづくりって、やったらあかんと思うんですよね。

最終的に判断に困ったら、ものづくりの神様はどっちに微笑んでいるか、で判断します。笑

納期の前日の夜中に、図面の間違いがあることに気付いて、どないしたらええねん、っていうことも何度もありました。

止めたら納期に間に合わへんし、進めたらお客さんに怒られるかも知れへん。

お客様は夢の中。笑

神様に聞きましたよ。笑

もう夜中まで職人が残ることもなくなりましたけどね。

ゆうたらあれですけど、変な図面いっぱいあります。笑

年々増えてます。

何を考えてこの画になってるんやろう、っていう。

矛盾してることとか書いてあるし。

ほとんどは、何も考えてないからその画になってるんですよね。笑

あー、残念、ってなります。笑

作る側と買う側の関係が希薄になってくると、買う側からすると、仕様について、どんどん聞きにくくなるんですよね。

仕事の依頼が無いのに、教えてくれ教えてくれと言われても困っちゃいますからね。

お互い様ですからね。

ウチも仕事あんまり無い時でも、あえて外注する時あるんです。

逆もあります。

見ただけで、あ、この図面描いた人は詳しい人や、となります。

作る側からしたらすぐにわかります。

そういう時は問題が起こらずに進みます。

問題が起こっても、なんとかなります。

問題が起きた時に、問題に対して敵味方なく対処に向かえますから。

会社で、よく言うんです。

作れる画でないと図面じゃない。

図面は見るのではなく読む。

図面のものを作れる工程が頭に描ける状態を「図面を読む」と言っています。

作れない理想郷なら誰でも描けますから。

見るだけなら誰でもできますから。

設計に求められるは「図面」を描くこと。

製造に求められるは図面を「読む」こと。

さて、ものづくりの神様の御意見や如何に。

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