子育て、大変やと思います。
しかも責任重大ですよね。
何もそんなに気負わんでもええ、責任なんて感じんでええ、という人もいると思います。
そういう考えが親を追い込むんや、という声も聞こえてきそうです。
僕も気楽な部分は気楽にやればいいと思うし、責任が発生しないのなら感じなくてええと思います。
実際けっこうゆるゆるした感じで子育てしてます。笑
でも現実はどうか。
ご飯も作らなあかんし、教育もせなあかん。
なんかあったら親の責任です。
でないと無法地帯になる。
親から見た子育ての負担軽減は急務ですね。
うまいこと手抜きをせんとホンマに寝る時間なくなります。
かといって子供の食事に3食とも市販のハンバーガーを買ってくるのは、避けたいと思います。
じゃあどうするか。
結局、各家庭で考えるしかない。
ただし、その結果よそさんに迷惑かけるような子が育つなら、それは各家庭だけの問題では済まなくなってきますね。
僕は作るご飯、食べさせるご飯で、子供の一生の少なくない部分が変わってくると思っています。
これは何も栄養素とか添加物だけの話ではなくて、好奇心やものを考えるということについて、食べ物から多くのことを吸収できると考えているからです。
子供にとって、食や遊びに勝る欲望は少ないと思います。
例えばタンパク質、脂肪、炭水化物についてどう考えるか。
本に書いてましたが、脳の成分は6割か7割は脂肪で、残りは殆(ほとん)どタンパク質だそうです。
それだけ見ても、タンパク質だけでなく脂肪を摂取する必要があることがわかります。
脂肪が悪者みたいに言われる時がありますが、そうではないです。
脱脂肪食品なんかも売ってますが、親がちゃんと勉強して判断する必要がある。
実際には脂肪ではなくて、炭水化物が肥満の原因になることも多いです。
肥満がとても多いアメリカでは、多量の糖分の摂取が健康に悪影響があるため、コーラなんかの清涼飲料水を規制するべき、という動きがあります。
過去に法案が成立しそうになった時に、日本でも話題になりました。
タンパク質にしても、同じタンパク質でも良質なものと、そうでないものもあります。
できるだけ原型に近いものを摂取する方がいいという考え方もあります。
他にも、これは個人的な考えですが、果物は子供にとって、とてもいい食べ物やと思ってます。
これは栄養の点だけではなくて、子供が好きになりやすい、ということと、色んな味や香りがする、という点でそう思います。
特に後者を僕は重要視しています。
掘り下げます。
1つめの理由、好きになりやすい、について。
果物は食べやすいです。
水分が多いというのもありますが、やっぱり甘いのと独特の香りやと思います。
好きになれと言いながら口に押し付けても、無理矢理食べさせられるものを好きになることは少ない。
食べてみて自分が気に入るかどうかですよね。
ただし、食べてみるまでは親の動きにかかってると思います。
大原則は、親が食べているところを見て子供がどう思うかですよね。
親が食事のときに楽しそうにしていれば、食事は楽しいものやと擦り込まれると思います。
2つめの理由、色んな味や香りがする、について。
果物の香り、味は、とても複雑で、人工的な味と違って、空の色のように途切れのない変化があって、いろんな要素が複雑かつ有機的に結合しています。
一言で言うと、極めてごちゃごちゃしています。
このごちゃごちゃこそが、脳に大きな影響を与えてくれると思います。
何これ、から始まって、どんな味なんやろう、とか、前食べたときは甘かったのに今回は酸っぱいな、とか、あれに似てるけど全然ちゃう味やな、とか。
なんぼでも脳は動く。
例え口に出さなくても脳は動いてるはずです。
確かに他の食べ物でも似たようなことは起こると思うのですが、果物は、その大きな変化を手軽に引き起こすことができると思うんです。
ただ、問題は、値段が高い、ということですね。
果物は高価にも関わらず、傷みやすい割に、ほとんど水分ですので、一気に減ります。
特に苺なんかは、輸送コストが多くかかっているので高いです。
しかも豊かな心を育てるには、できるだけ多くの種類の果物に出会ってほしい。
家計との相談になりますが、親が家計に見合わないほど高価なものを買うくらいなら、子供に果物を買う方が長期的な投資になります。
究極の投資は教育やと思う。
僕は服とか見た目が重視されるものには、あまり興味がないので、ほとんどそっちには消費しません。
足が短いから、どうせ似合わないからなんですけどね。笑
同じ理由で、魚もいいと思います。
お肉も美味しいし、栄養素としても重要ですが、肉の味は、そこまで大きく変わることはないです。
A5ランクがなんちゃらかんちゃらはあるんかもしれませんが、牛肉は牛肉、豚肉は豚肉の味です。
もちろん、牛肉でも産地とかによって違いもあるんやと思います。
肉好きの人、すみません。笑
比べて魚はたくさんの種類があります。
鮪(まぐろ)なのか鯛(たい)なのか、平目なのか鯵(あじ)なのか、穴子と鱧(はも)の食べ比べも面白いです。
そのうちに子供から言い出しますよ。
鰆(さわら)が食べたいとか、エンガワはやっぱりちゃうな、とか。笑
今度はポン酢でいってみよう、とか。笑
実話です。笑
ただし、魚も高コストです。
特に、自分で捌くとなると時間のコストがかかります。
切り身を買うとなると、価格が上がるのと、種類が偏ります。
最初から刺身にしてあるものは手軽ですが、さらに割高なのと、表面積が増えた分、急激に酸素に触れているので風味が変わってる上に乾燥が進んでます。
買いますけど。笑
そこで、半身とかで骨を外してある柵(さく)が、バランスがいいと思います。
切るだけです。
天然物ときくと一見高そうですが、獲れる量の調整が効かないため、たまに破格で買えることがあります。
定休日前日のスーパーでは、まだ消費期限が残っているものでも、早めの時間から叩き売りされていることもあります。
そして何より、天然物だと旬の味をそのまま味わえます。
学生のときなので2005年ごろでしょうか、NHKのためしてガッテンで調査してましたが、当時の現代人の味覚で既に、魚の種類によっては養殖の方が美味しいと回答する人がかなりの割合でいました。
実際に養殖の方が美味しいケースも多々あります。
ただ、美味しさ、というよりも、もう好みの話になりますね。笑
どっちもいい、ってことで。笑
魚を食べるということに関しては、僕は日本酒と合わせることができるので、親の都合と結構合致しています。笑
魚を捌くのがすごく下手くそなので、お気に入りの包丁を買ったこと動機付けにして、少しずつ魚を捌くのを勉強し始めました。
なので、ちょっと趣味入ってます。笑
親が自分の遊びに使う時間を減らして、子供に食べさせる魚を捌くかどうかは、意見が分かれると思います。
決して、どっちが良いとか悪いとかいう話ではないです。
家庭の数だけ家庭がある。
好きにすればいいと思います。笑
僕の食べ物への尊重は、教育という点からもきています。