投資の話です。
一口に投資といっても、いろいろあると思っています。
勝手に、経済投資、時間投資、行動投資、人的投資、みたいな感じで呼んでます。
後述しますが、基本的には、全部似たようなところがあって、独立してるわけではなく、一部でくっついてるようなところがあります。
詰まる所、ほとんど時間かお金になると思います。
一般的によく投資と言われているものは、ゆうたら経済投資ですよね。
もっと言ってしまうと金融資産運用ですよね。
不動産投資も、ほとんどこれに近い。
お金というベクトルで見て、お金を増やす、ベクトルの矢印を伸ばす。
当たり前なんですが、投資ということは、投下があって回収がある、ということですね。
100円で買ったものを105円で売る、ということですね。
方法は問わない。
これが今お金の話やったんですが、それが時間でも同じ、ということです。
時間投資というのは、ストックのコストとして、一定の時間をかけて作ったものを使って、フローのコストとしての作業1回あたりの時間を落とすことで、回数を繰り返したあとに元が取れるようにすること、ですね。
前者をイニシャルコスト、後者をランニングコストと言いますね。
ストックとフローというのは、経済学とか会計学の話で出てきて、僕も大学の講義で聞いたような気がしますが、残念ながらあんまりちゃんと覚えてません。笑
ようは、一時的なものはストックで、ずっと続くものはフロー、というだけの話で、ストックとフローという言葉すらどうでもいいと思ってます。
固定されているか、流動しているか、ですね。
製造業ではよくジグ(jig、治具)と呼ばれる、作業をするために必要な製品を固定する台とか、変な形した道具を製品とは別に作ります。
そのジグによって繰り返し作業の一回あたりの時間を節約するんです。
例えば、Aという製品を1つ作るのに2時間かかり、ジグを作るのに5時間かかり、ジグを使ってAという製品を1つ作れば1時間かかる。
この場合、Aという製品を6個以上作る場合にジグを作って使用した方が早くなりますよね。
Aを6個作る時間は、
ジグなし:製品製作@2時間×6個=12時間
ジグあり:ジグ製作時間5時間+製品製作@1時間×6個=11時間
なんか、見辛いんで、4個作る例とあわせて、表にします。笑
4個作る | 6個作る | |
ジグなし | @2h×4=8h | @2h×6=12h |
ジグあり | 5h+@1h×4=9h | 5h+@1h×6=11h |
4個やとジグなしの方が早い。
6個やとジグありの方が早い。
余談ですが、製品によっては、ジグを製作しないと作れないものもあります。
その場合は、例え必要な製品が1個であっても、ジグの製作費が、まるまる必要になります。
ちなみに、製作費用のほとんどがジグの製作時間にあてられた、というのも町工場ではザラです。
事務作業でもエクセルとか使ってテンプレートを作ったりすると思います。
どうせ1回しか使わないような資料をテンプレートとして作っても、活用できなくて、元取れないですよね。
今回だけやったら、もう手書きでええか、とか、関数までは使わんでええわ、の判断になると思います。
逆に、何回も使うような表を、編集できないようなフォーマットを使って、毎回作成してたら、時間もったいないですよね。
行動投資というのは、例えば外国語の習得とかがそうやと思うんですよね。
その行動自体は、すぐに役に立たないかもしれないけど、いつか役に立つ行為に投資する。
習慣とか癖とかも、長い目で見れば行動投資になっている場合があります。
行動投資って時間の投資になる場合も多いと思います。
冒頭に、くっついてると書いたのは、そういうことです。
さっきのジグの例も、行動投資ともいえますし。
教材とかの費用もかかれば経済的な話にもなりますし。
囲碁なんかは、この感覚が鍛えられそうですね。
最初の方に置いた、たった1つの石が、終盤になって驚くほど効いてきたりしますからね。
同じ1つの石でも、タイミングや場所で、価値が変わるのが面白いです。
人的投資というのは、まあそのままですね。
人脈って書いたら、なんか胡散臭いですけど。笑
人との付き合いって、言うまでもなく、ものすごく大事ですよね。
仕事も1人ではできない。
後々のために、家族に先に今週はごめんと謝って、食事に行ったりして、関係を強めないといけないような間柄もあるかもしれません。
日本では、この投資的感覚というものが、かなり弱いように思います。
むしろ、ちょっと毛嫌いされている感もある。
アマゾンプライムなんかを見ていると、投資の意味がよくわかります。
ロゴを子供の脳にすり込むといのは、もう洗脳です。
しかも、わざわざ頼まんでも親が勝手にやってくれるわけですから。
ちなみに、うちもアマゾンプライム大活躍です。笑
苫米地英人さんもテレビCMは洗脳やと、本に書かれていますね。
アメリカなんかでは、小学生くらいから教科書代とかを含めた金額を渡してしまって、使い道は本人に任せるような家庭も多いと聞いたことがあります。
お菓子を買い過ぎたら教科書買えんくなるわけです。笑
日本でも、たまに高校生に3年分のお小遣いを先に渡して運用させて、みたいなのがニュースになりますね。
この国では、まだそれがニュースになるレベルなんや、ということですね。
投資的感覚は、子供の頃から付けさせた方がいいと思っています。
ただし。
お会いしたことありますけど、目先の多い少ないで、相手を値踏みするような、つまらん判断をしないようにせんとあかんなと思います。