金の亡者、ってゆうたら、金銭に対する執念にとりつかれている者のことですね。(出典:大辞林)
自分は、言うなれば金属の亡者かな、と。笑
確かに執着してます。
2013年くらいかそこらのときに、知り合いと飲みに行ったんです。
彼は小売業の商売をしているんですが、商材は何でもいいと言う。
売れるならなんでもいい、と。
僕は、そうはいかなんですよね。
売れなくてもいいから、金属でないとだめ、なんです。
アクリルとか、革とか、意匠的に金属と相性の良いものはあります。
そういうものを組み合わせるのもええなと思うし、取り込んでいきたいとは思うんです。
でも、あくまで主軸は金属なんです。
有事には、こういう頭の固い船が真っ先に沈むんでしょうね。笑
こだわり、という意味は現代では良い意味を持つように定義されていますが、そもそもは悪い意味しかありません。
自分のは、悪い方のこだわり、なんかもしれませんね。
でもそれでいいと思ってしまってる自分がいるんです。
絶対に諦めません。笑
ちなみに、金属とかステンレスということ以外は、何のこだわりもないです。
偏見もないつもりです。
金属を握りしめながら、なんかをやり遂げたいんやと思います。
何を?笑
あかんかったら、そのまま金属と沈みます。笑
親から引き継いだ会社が、金属加工の工場だった、というのは偶然かどうかはわかりません。
自分の癖で、手に入れたものに愛着をもって気に入ってしまう、という特性も手伝ってるんかもしれません。
やるからには自分なりに引っ張っていきたい。
町工場の新しい姿を模索しています。
金属と一口に言ってもたくさんあるんです。
たとえば、鉄は金属の王様と言われています。
旧字体の鉄は鐵と書いて、分解すると、金+王+哉となり、鐵は金の王なる哉(かな)と読めます。
鉄は金を失うと読めるので、縁起を担いで社名に鐵を使う工場もあります。
同様に、金に失ではなくて、金に矢と書く場合もあります。
僕はステンレス屋なので、自分にとってはステンレスが一番と思っています。
ステンレスの中にも、またたくさんの種類があります。
鉄は錆びた感じも手伝って、温かみのある感じですが、ステンレスは、ちょっとクールな冷めた感じに仕上がります。
それもええじゃないですか。
todoroで自分の目指すモノトーンなデザインにも合っていると思います。
錆びには強いし。
アルミとかチタンとか金とか銀とか、メジャーな金属だけでもたくさんあります。
タングステンとかモリブデンとかインジウムとかニオブとか、マイナーやけど工業の世界では使用される金属も数えきれないくらいあります。
ちなみに音楽のメタルも好きです。笑
やっぱり自分に合ってる。
縁ですね。
好きです。
金属。
ひつこいか。笑