さまよう刃

東野圭吾さんの名作ですね。

おそらく読んだの2009年やったと思います。

東野さんの作品は学生のときにハマって、図書館4軒ハシゴして、片っ端から読んだんです。

30冊くらいは読んだと思います。

東野さんは著書が多いので、ごく一部分ですけどね。

その中でも一番強烈やったんが、これです。

「手紙」も強烈ですね。

ちなみに最初に読んだのは「片想い」やったと思います。

どれも思い出深くて、すごく考えさせられました。

こういうテーマをスッキリ読みやすく書ける、というのは、ちょっとずるいです。笑

東野圭吾さんの本が、あまりにも人気なので、もう自分は読まなくてもいいか、と謎の天邪鬼が発動して読むのを辞めてしまいました。笑

小説って緩急のためのアクセントとして、ヒロインが美人で描写されるとか、ちょっと色恋沙汰が混ざるとか、ちょっと暴力的な要素があるとか、ありますよね。

ちなみに、貴志祐介さんの小説のヒロインはめちゃくちゃ美人のイメージ。笑

クリムゾンの迷宮の描写は、よかったなあ。

一時自分の中で、ちょっと暴力的な本流行ったんです。

ヒキタクニオさん、天童荒太さん、梁石日さん。

僕の印象では、東野さんは全体に渡ってずっと暴力、みたいなのは無いイメージですが、この本はテーマ自体が重いんですよね。

トキオなんかは、すごい暴力的な表現が出てきましたが。

僕は読んだ当時、独身でしたけど、娘さんがいる方は読むのしんどいかもしれません。

でも、親としては、逆にお子さんいる方には是非読んで欲しいです。

復讐と正義、というのがこの本のテーマやと思いますが、そこに倫理観という高瀬舟的な要素が入っています。

自分ならどうするか。

考えだすと、自分が復讐心で真っ黒に塗り潰されていくのを感じるんです。

考えすぎると怖くなるから、いつも考えるん止めます。

羽生善治さんも著書の中で、自分の中に階段があって、それ以上降りると戻ってこれなくなるところで止める、と書いておられました。

将棋界の生ける伝説と自分を同列にしたら怒られますが、人間そういう側面あると思います。

でも、気づかせてくれたのは、子供の安全のためには何ができるか、今何をすべきか、ゆうことなんですよね。

ものごとの考え方は一本道ではない、というのがよくわかります。

小説というのは何も、読んであー楽しかったね、で終わらんでもいいと思います。

逆に、それで終わってもいいんです。

奥田英朗さんとか、原田宗典さんとか、笑って元気出ますもん。

原田さんとか内容すぐ忘れてまうから、また読んで楽しめるし。笑

すみません。笑

やっぱり小説はいい。

小説も僕の師匠ですわ。

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