中小企業の独自ドメイン

中小企業にとっての独自ドメインについて考えてみます。

目次

・独自ドメインとは

・独自ドメインを使用するメリット

・独自ドメインを使用するデメリット

・独自ドメインの決め方

独自ドメインとは

ドメインというのは、このブログであれば、hiraokayusaku.comみたいなやつのことです。

他の人と共用ではなく、自分だけが専有的に使用するドメインを独自ドメインといいます。

ウェブサイトを既に運用していれば、ほとんどの方が取得していると思いますが、これからという方は検討してみてはいかがでしょうか。

ステンレスジョイントのドメインはstainlessjoint.jpです。

todoroのドメインはtodoro.jpです。

真空屋はshinkuya.jpです。

見た目は短い方が、すっきりする印象はありますね。

サーバー代も含め無料で作れるウェブサイトは、基本的に独自ドメインではないです。

基本的に、ということは例外はあります。

長期的なウェブサイトの運用を考えているのであれば、独自ドメインは必須とも言えると思います。

掘り下げていきます。

独自ドメインを使用するメリット

メリットは複数あります。

こんな感じでしょうか。

・所有ができる

・信用に繋がる

・自由が利く

・価値が生まれる

・SEOに有利

まずは所有することができる、ということです。

無料のドメインは借家です。

また、無料のものは広告がつく場合もあり、見に来たお客さんの邪魔になったり、ブランドイメージが上がりにくいケースもあります。

厳密には独自ドメインも買い切りというわけではなく更新料を払いながら借り続けるような形にはなるのですが、その土地の上で築いた価値は更新料を払い続ける限り享受し続けることができます。

無料のドメインであれば、優良なコンテンツを作っても、その価値は自分のものではないドメインに吸収されることになります。

たとえばプラットフォーム上に投下するコンテンツも同様です。

SNSやモールも広い意味ではウェブサイトであり、たくさんのコンテンツがそのドメインに投下されています。

ただしこれは考え方一つで、そのようなプラットフォームに投下することで1人や1社では到底築くことができないような巨大な価値を生むことができ、その巨大な価値の元にこそ人が集まる、という現象が起こります。

商店街みたいなイメージですね。

なので一概に言えることではありません。

下記の記事でも触れています。

次に信用に繋がるという点です。

これは、独自ドメインをもつことで自分達の身元をある程度オープンにすることに起因します。

ドメインは管理会社を通じて登録をする必要があり、誰でもWhois検索というもので登録情報を検索することができます。

少なくともドメインさえわかれば管理会社はそのドメインの所有者の情報は握っていることになります。

素人がドメインを詐称するのはハードルが高く、そこまでするメリットもあまり無いように思います。

また、メールアドレスとウェブサイトが紐づけされることも大きいです。

自分の会社ではウェブサイトを活用した営業活動を行っていますが、問い合わせを頂く時にメールアドレスは必ず頂くようにしています。

メールを頂いた時に一緒にドメインを確認しています。

研究機関や大学から問い合わせを頂くことが近年とても多いです。

大きな企業からも問い合わせを頂きます。

組織名も頂くようにしていますが、「本当にその法人から連絡をいただいたのか」を簡易に確認することができます。

現在、ドメイン確認→組織の確認→コーポレートサイト閲覧までは割と1セットではないでしょうか。

完璧ではないですが「一定の信頼」をすぐに得られるので活用しています。

これは自社からメール送信をするときにも有効と考えています。

おそらくこちらと同じようにドメインを見て、ウェブサイトもチェックされていると思います。

次に、自由が利くということです。

たとえばサブドメインを使ったり、リダイレクトの設定が簡単にできたりします。

これについても他の記事で触れています。

次に、ドメインの価値についてです。

独自ドメインは生楽器にも例えられます。

生楽器というのは、いわゆるアンプラグドな楽器、つまりケーブルやアンプを使わずに音を出す、ピアノやバイオリンやアコースティックギターのような楽器のことです。

対する楽器は電子楽器で、電気信号を音に変える楽器です。

シンセサイザーやエレクトーンなんかがそうです。

良質な生楽器というものは、大量生産されたものでなければ、時間が経ってもあまり価値が落ちることなく、むしろプレミアがついて価値が上がる場合もあります。

ストラディバリウスと呼ばれるバイオリンが有名ですが、製作されて何百年も経っているバイオリンが数億円もします。

電子楽器は基本的に価値は下がっていきます。

パソコンで考えるとわかりやすいですね。

時代に合わせて性能が一方的に上がるので、骨董的な意味を除くと、価値は一方的に下がるんです。

ドメインは、長い時間育てると価値が上がると言われています。

理由として、ドメインはインターネットの世界での住所に例えられます。

近所に、有名なお店があったとします。

その店が潰れて別の店になった後も、前○○があったとこやん、という表現をされているのを聞いたことないでしょうか。

関西の人間からしても、銀座、という言葉は地価の高い場所の代名詞のようになっています。

同じような理屈でドメインにも価値がつくらしいです。

ドメインを投資のように売買する人もいます。

短くて覚えやすくて、みんなが欲しがるようなドメインであれば、数億円のお金が動くとも言われています。

企業が個人から高額で買い取る例もあります。

自社の場合は、ドメイン自体が高く売れるわけではないでしょうが、「ウェブサイト経由で上がってくる収益」という形で、価値を作ることができています。

これは、独自ドメインそのものがというよりも、上記のように複合的な要素を組み合わせることで、インターネットの検索で有利になったりします。

詳しくは下記をご覧ください。

独自ドメインを使用するデメリット

デメリットはあまりありません。

強いて言えば費用と管理が必要なことです。

ドメインを取ろうとすると、原則は有料で、ドメイン管理会社に毎年なんぼと決まった額を払う必要がありますが、安いものであれば年間で数十円、数百円です。

めっちゃ安いです。笑

サーバーと一緒に契約すればタダになる場合もあります。

管理というのは、ドメインには更新があるため、忘れないようにする、ということです。

更新ができないと自分のものではなくなってしまいます。

築いてきたものが全て吹っ飛ぶので必ず更新が必要です。

といっても、たいていは自動更新の設定が可能なので自動で更新料も引き落とされていくのであまり手間にはなりません。

イレギュラーなことがない限り、クレジットカードの有効期限だけ注意していればいいかと思います。

デメリットというよりも、中小企業にとっても「あるのが普通」に変わったように思います。

独自ドメインの決め方

ドメインを考えるにあたって、悩むことがあります。

具体的に何にするか、ですね。

考え方はいろいろあります。

末尾の.comの部分は.comや.co.jpが一番有名です。

companyの略で、会社を意味しています。

jpは日本を意味しています。

今はたくさん種類があって、.com以外にも.jpや.infoや.bizなど、いろいろなものが市民権を得ています。

.storeとか.catとか.osakaとか、変わったものもたくさんあります。

今は、Googleなどの検索が発達したので、その部分にどんな意味があるかは、あまり重要視されなくなってきています。

.comが一番信頼性がある、というのも変わってきつつあります。

困ったら.comです。笑

ステンレスジョイント株式会社を例に取ります。

以下、架空のURL(アドレス)が登場しますが、実際にそのURLが存在する可能性があります。

例え話で作ったドメインです。

危ないのでアクセスしないでください。

責任持ちません。笑

例えば。

sjt.comとかslj.com

短くて見やすいですが、短いドメインは人気なのでおそらく取れないと思います。

s-j-t.comとかs-l-j.com

ハイフンを入れることで、格段に取得しやすくなります。

最近では、アドレスを直に打つことはかなり減っていますが、ハイフンあったっけ、どこに入ってたっけ、という混乱は起こるかもしれません。

sjt75.com

少ないアルファベットに、ゆかりのある数字を組み合わせるパターンです。

これも格段に取得しやすくなります。

ちなみに75はステンレスジョイントの創業1975年という意味です。笑

stjoint.com

ちょっと長くなりました。

短めですが、意味はわかりづらいです。

stainlessjt.com

だいぶ長くなりました。

sutenresujointo.com

こういうのは日本企業の特権ですね。

いわゆるローマ字読みです。

英語表記が他社に取られていた場合に、日本語読みの方をあたる、ということもできます。

と、まあこんな感じで、もうそれやったらいっそのこと、英語表記したときに一番正規の表記になるのでえんちゃうかとなって、stainlessjoint.jpになりました。

.comではなくて.jpにしたのは深い意味はありません。

強いて言えば日本の企業と認知してもらった方がええかなと思ったくらいです。

ちなみに.jpの方が少し費用はかかります。

ドメイン名そのものもウェブサイトを検索するときの検索結果に関連づけられるようです。

stainlessと入っていると、ステンレスに関係あると判断される、ということです。

ちなみに、長いドメインは人気がないので、取りやすいですし、SNS展開をするときに、アカウント名を揃えたかった、というのもあります。

ステンレスジョイントでは、TwitterでもInstagramでも@stainlessjointです。

管理も楽ですし、仮に名刺とかに印字する場合に、綺麗に揃います。

.comでは取れなかったドメインが、.jpであれば取れる、ということもあります。

むしろ最近では、そのためにあえて.comを使わない例がかなり増えていますね。

国際展開をするのであれば、あえて.jpよりも.comを選ぶ、というのも一つですし、逆に日本の企業やで、ということを強調したいのであれば.jpを選ぶのも手です。

自分の場合はステンレスジョイントとtodoroはすぐに決まりましたが、このブログはどうしようかと悩みました。

ブログのタイトルを考えて、それに合わせたものにするか、とか色々考えて、最終的な基準として、変わらないものにしよう、と考えました。

自分の名前は、ずっと変わらないので、自分の名前にしてしまいました。

これもSNSとの連携も視野に入れていましたね。

TwitterでもInstagramでもClubhouseでも@hiraokayusakuです。

ちなみに、ドメインの取得は早い者勝ちです。

思いついた時に取らないと、先に誰かに取られてしまう可能性があります。

例えばこのブログのドメインはhiraokausaku.comですが、これを僕が取得した以上、世界中の誰も取得することはできません。

要らんか、こんなもん。笑

育てていく、という感覚でドメインにも愛着をもってやっていけたらいいですね。

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