町工場とSEOとは、なんともミスマッチで、とっかかりにくいと思いますが、そんなこと言わんとやってみましょう、と言いたいので、自分がやったことも踏まえて書きます。笑
SEOというのはSearch Engine Optimizationの略です。
検索エンジン最適化、と訳されますが、検索エンジンというのはGoogleとかYahooとかBingなんかの検索するシステムのことですね。
ようは、自分の作ったウェブサイトを、検索エンジンに引っ掛かるようにしましょう、ということです。
ちなみにYahooはGoogleのシステムを使っているため、Googleと一緒と考えて差し支えないです。
実際、ランキングは、ほとんど同じ数値が出ます。
検索順位のチェックにはGRCという無料のアプリケーションが秀逸です。(ググります。「検索順位ツールGRC」)
2015年に自社のウェブサイトを自分で作りました。
時間は、かかりましたが活躍してくれています。
ちなみに、ウェブサイトでの集客を見込まなくても十分にやっていける会社は、たくさんあります。
僕はウェブサイトは弱者の戦略やと思っていますので、資源に乏しい会社ほど、やる方がメリットがあると思います。
ウェブサイトを作るに当たって自分が気を付けていることはたくさんありますが、だいたいこんな感じでしょうか。
考え方
・自分の好みを考える。
・まず何か書いてみる。
・書けることから書く。
・サイトに何を求めるのかを決める。
・見やすいかどうか客観視する。
・とにかくわかりやすく書く。
具体的な内容
・決まっていること、変わらないことを書く。
・サイト内外のページにリンクを貼っていく。
・タイトルと中身が合致しているか確認する。
・コンテンツを足す。
・内容を評価する。
順不同で、ダラダラ掘り下げます。笑
まず1番は、自分の好みです。
どんなウェブサイトにしたいのか、を、まずは考えたらいいと思います。
自分の好きなやり方でないと長続きしないです。
長続きすることが大事。
もしかしたら、小規模の企業や、歴史のある企業ほどウェブサイトをバカにしがち、というか侮りがちかもしれませんね。
けっしてバカにならないです。
手をかけた分、返ってきます。
育っていきます。
もし反対してる人が社内にいたら、それは考えを改めてもらうのが会社のためやと思います。
って、それができたら苦労せんか。笑
ちなみに僕が好きなのは文字なので、僕のウェブサイトは文字主体です。
自分の好きなやり方をしつつ、うまくいく方法を取り込んでちょっとずつ変えていく、というのが基本のスタンスになると思います。
僕の持論では、SEOに強いのは文字やと思っていますが、業種によっても差がありますし、時代とともにだんだん変わっていっています。
文字・画像・動画の媒体としての特性も頭に入れておいた方がいいと思います。
同時に、ウェブサイト・ブログ・SNSの媒体としての特性も考慮するといいと思います。
自分自身が、その業界について検索する時に何を使うか、というのを考えてみるといいと思います。
僕が仕事である工業のことについて調べる時はウェブサイトか本が圧倒的に多いです。
情報源としては文字が圧倒的で、次に画像が多いですね。
最近では少しですが動画も見るようになってきました。
僕自身、実際にGoogle画像検索で見つけた旋盤屋さんに加工をお願いしたことがあります。
流行りの髪型とか、家具のレイアウトなんかを知りたい時には、画像をSNSで調べる、というような使い方も多くなると思います。
文字で髪型はわかりませんよね。笑
でも、検索する時は文字で検索することが多いはずです。
とまあ、いろいろ考えてから作る方法もありますが、まずは適当に書いてみたらいいと思います。
いきなり本番パターンですね。
どうせ素人の手作りのウェブサイトなんて誰も見てない、と考えて、肩の力を抜けばいいと思います。笑
お約束として、まずは、経営理念、会社概要、アクセス、所有設備なんかを書きます。
既に決まっていること、変わらないことは、何も考えなくても書けるからです。
特におすすめは所有設備ですね。
写真は、あるに越したことはないですが、なくてもわかります。
機械加工屋さんやったら、機械の情報はもちろん、鉄工所やと、定盤のサイズやクレーンの揚程なんかも強みになることがあります。
工場の間口が広いことすら強みになる時があります。
旋盤やったら、振り回しとか心間なんぼと書いといてもいいかもしれませんね。
これは持論ですが、書いて失う仕事より、書いて得られる仕事の方が多いと思います。
自分でこんなもん書いてもしゃあない、と決めつけず、何でも書いといたらいいです。笑
ウェブサイトを一から作る良いところは、なくて元々というところですね。笑
アクセスも地味に大事とお客さんに言われたことがあります。
今の時代でも、距離が近いということは圧倒的に優位性をもちます。
また、ウェブサイト作成後の導入期は、圧倒的に会社のことを知っている人からのアクセスが多いです。
となると、挨拶文や事業内容よりも、所有設備や位置の詳細を知りたいと思うからです。
Googleマップで、実際の位置は、すぐにわかるので、実際に来る時に困ることにならないように、高速道路の降り口や、駐車場の有無、看板の詳細や一方通行の有無など、Googleが教えてくれないことを補足するといいと思います。
サイトの見た目の文字配置等に関しては、別の記事にしました。
迷ったら、原則は、小さい文字よりも、大きい文字です。笑
物理的な見やすさに加えて、内容がわかりやすいか、を見直すといいと思います。
ただでさえ文字の羅列は頭に入ってきにくいもの。
書く人がわかっていても読む人が理解できるとは限らないです。
どの口がゆうとんねんという話ですが、よっぽどわかりやすく書く方がいいと思います。笑
主語の抜けとかあると意味わからんくなります。笑
ちょっと矛盾するようですが、専門用語なんかはバンバン使ったらいいと思います。
その言葉を知っている人がアクセスしてくれます。
ブログやSNSでも、継続的な更新が重要と言われていますが、ウェブサイトでも有効やと思っています。
僕の場合は、コンテンツを少しずつ増やしていくことで、ウェブサイトに来てくれる人を増やそうとしています。
具体的には、町工場Q&A、製作事例、お知らせ、というページが、どんどん増えていってウェブサイトの成長につながっています。
そこに来てくれる人も少しずつ増えています。
町工場Q&Aとしたのは、単にQ&Aとしてもよかったんですが、そんな大それたことを書いてないのと、町工場という単語を皆さんに知ってほしいから付けてみました。笑
このままでは消えていきそうな現場用語を残したいな、と思ったのと、うちの会社以外でも、設計や調達のお客さんと職人との間で言葉が通じず、ミスマッチなんかの不幸なことが起きてるんちゃうかな、と思ったのも書き始めた理由の一つとしてあります。
当然、自社で対応できることや、実際に質問されることへの返答も記載しています。
ページ数が増えてくると、各ページにリンクを貼ることに相乗効果というか、ネットワーク効果が生まれ始めます。
関係のあるページがサイト内に存在するのであれば、下にサイト内リンクを貼ってしまえばいいと思います。
サイト外のリンクを貼るのもいいと思います。
もっと良いのが、サイト外からリンクを貼られることですね。
純粋にアクセスも増えますし、有益なサイト、と検索エンジンにも認識されます。
下記にも書いてますが、関係ないリンクをベタベタ貼るのは良くないとされています。
聞いてないことを延々と話されたら、人間もゲンナリしますもんね。笑
少しだけ複雑になりますが、ドメインを今から決める、という人は、ドメインについても、ぜひ一度考えてみてください。
ドメインもSEOに関係すると思います。
ちなみにドメインはメールも関係してきます。
ちなみに社名もSEOに関係すると思いますが、こればっかりはどうしようもないです。笑
事業承継で社名変えるとこも結構ありますけどね。
ある程度サイトに情報が溜まってきたら、内容をアクセス数という形で評価するといいと思います。
製造に対して検査みたいなもんですね。
独りよがりになっていないことを数値で確認します。
Google Analyticsが定番ですね。(ググります。「Google Analytics」)
具体的な設定方法は、解説しているサイトがたくさんあるので、調べてください。笑
僕もようわからんままに設定しましたが、なんとかアクセスは表示されています。笑
数値で評価されると、成果が目に見えて、モチベーションアップにもつながりますが、一喜一憂しないほうが、長期的な伸びに繋がりやすいと思います。
離脱率といって、せっかくアクセスしてもらったのに、すぐに前のサイトに戻ってしまったり、ページを閉じられたりする人の比率が計算されています。
離脱率もGoogle Analyticsに表示されます。
離脱率が上がると、そのページは閲覧者に有益ではないと検索エンジンに判断され、SEOとしては不利になります。
検索順位は下げられてしまいます。
なので、看板と中身を揃えるのは大切やと思います。
取り繕ってもすぐばれる、じゃないですけど、この辺り、デール・カーネギーの考え方と同じです。笑
基本は王道。
王道に勝る道なし。
古典が強い場合も多いです。
見た目が綺麗なウェブサイトは憧れますが、まずは実利を取りに行く方がいいと思います。
いろいろ書きましたが、自分も、片手間でやってる部分があり、ようわかってません。笑
でも、なんとなく成果は出せます。
ウェブサイトに関しては、プロに任せるか、それなりに費用と時間の犠牲が出ると腹を括って勉強するかですね。
経営者や責任者であれば、少しだけでも、かじってみる方がいいんやと思います。
継続的な更新となると、外注では難しいからです。
ただしどちらにしても、費用対効果を必ず頭に入れておかないとだめですね。
最初は行動の資本投下した分、ある程度はしょうがないですが、ずっと没頭して普段の仕事ができなくなってくると、売り上げも下がるし、一体何をやってんの、と、他の社員が不安になります。
経営者の人であれば、おすすめは、他の社員が帰った後やるか、家でやるか、ですね。
みんながスヤスヤ眠ってる間に独り悶絶しながらやるといいと思います。笑
一朝一夕ではいかないですが、成果が出た時に、本当にやってきて良かった、というすごく報われた気分になりましたよ。