一倉定さんですね。
2020年に読みました。
前職で働いていた当時課長だった元上司に勧められたんです。
ちなみに、その元上司は女性ですが、その時の気分や発言者の力関係で物事の判断をしない方で、常に、理論として何が正しいかで判断されていました。
やっぱり人間なんで、腹の虫というか、その時の気分や機嫌ってあると思うんですが、気分とか機嫌で答えが変わるのは部下にとっては嫌ですよね。
前ゆうたことと変わってるやん、ってなっちゃう。笑
当時僕は新入社員の社会人1年目でしたが、僕の理論が合っていれば、すぐに賛成してくれました。
ホンマは、柵(しがらみ)とかもあったと思うんですけどね。
すんごい間違えてて、全然違うよ、ともよう言われましたけど。笑
その仕事の進め方は盗ませて頂きまして、自分の中で存分に活用させてもらってます。笑
仕事が変わってからも同じ部署だったその元上司、元先輩の3人で、たまに飲みに行くんですよ。
ありがたいことです。
その時に、この本教えてもらったんです。
教えて頂いてからだいぶ経ったんですが、いつか読もうとメモしてたのでKindleで読みました。
積ん読(つんどく)が多過ぎて、メモしておいた本をだいぶ時間経ってから読むこと、よくあるんです。
本書のような本は、かいつまむことができないですね。
全身不要な部分がないアスリートみたいに、それだけで既に完成していて、削るところがない。
既に完成されたものを要約しようとすると、異質なものに変わってしまう。
優れた本ほど要約したくもなりますけど、優れた本ほど既に完成されている。
日本のドラッカーとまで言われた市倉定さんの、一見マネジメントとは相反する根性論とも言える考えは、自分にとって意外でした。
無理なこと、無駄なこと、を追い求めることが経営者にとっては必要で、それがあるからこそ、会社は成長をし続ける、という。
自分のお豆さんサイズの脳みそでも理解できます。笑
ステンレスジョイントでも、まだまだ発展途上ですが、たくさんの「当たり前」が良い意味で変わっていきましたからね。
確かに、一見絶対無理、と思えることほど、会社や個人を強くしてくれるように思います。
自分が入社した2009年、うちの会社の中に、10年後インターネット経由で仕事を頂けると考えた人間は自分しかいなかったはず。
当然自社のウェブサイトは無いし、書類は全部手書きでした。笑
通常思いつく範疇の外から、本来無かった考えを引っ張り込むことで、自分の会社でそれまで常識ではなかったことが常識になっていくんやと思います。
社員のみんなも、僕が話していることをハニワ顔で聞くことは、なくなりました。笑
職人にとっては特にそうですが、たぶん、僕が何をやっているのか、何がしたいのか、目に見える形で見えてきたり、具体的な恩恵を受けるようになるまで、なかなか、わからなかったんやと思います。
スタートしないとゴールには、たどり着けません。
絶対に諦めない、という感情も大事です。
出来上がったものに名前をつけて、その名前を書いたタッパーに片っ端から放り込んでいくようなやり方は、マネジメントではないですからね。
管理のための管理に未来は無いです。
良い本でした。
僭越至極。
本のこと、全然書いてないがな。笑
もう忘れつつあるから、また読もう。笑