
2024年4月に作ったものを振り返って記事にします。
これの前に作った「木のクリスタル」が、とても良い出来やったので、もっと大きい「木のナイフ」の製作に取り掛かります。
木のクリスタルの記事はこちら。
2024年4月7日に製作開始。
もちろん材料は毎度おなじみの僕のライバル、タチバナモドキ。
敷地内で生えていたのを切り出したものです。

最初は、この姿。
完成品を想定しながら適当な長さで切ります。
ナイフの刃を作らないといけないので少し太めで。
木なので割れないように刃の厚みも太めに仕上げることを想定。
タチバナモドキは真っ直ぐですが節がすごく多い。
節が「味」になるので、ここにこうくると、とか考えるといいものができます。

縦にノコギリを入れていきます。


反対側も。


この日はここまで。
もうかっこいい。笑
まだ全然完成してないのに、この状態のナイフが娘と息子と僕で取り合いになる、ってどういうこと笑。
娘とオリジナルのお話「宝石物語」と絡めた魔法の武器という設定で盛り上がります。
宝石物語というのは、当時4歳くらいの娘に毎週末、明かりを消した後に述べ20時間以上都度考えながらアドリブで話した自作のファンタジー物語で、少女が魔法の宝石を集めながら旅をする話です。
我が家の中では、あらゆるIP作品から独立した独自の概念として存在しています。
ちなみにオリジナルキャラ「ぴょろりん」もそう。笑
我が家では、よくぴょろりんが登場します。笑
家族が僕の個人事業のマスコット「ぴょろりん」をめちゃくちゃ気に入ってくれてるのが嬉しくて嬉しくて。普通に日常に出てくる笑。昨日帰宅したら3人からのお手紙が置いてあって、みんなぴょろりん描いてた。上から息子、娘、嫁はんの。娘はラメ入り。どれもめちゃくちゃ可愛くて愛おしくて大好き。 pic.twitter.com/mxqjNr82Jv
— HIRAOKA Yusaku 平岡 雄策 (@HiraokaYusaku) March 25, 2025
オリジナルサイトもありますのでよろしければ。笑
LINEスタンプもあります。笑
2024年4月13日、続きを再開。


グリップのところを削っていきます。
タチバナモドキはとにかく硬い。
よく研いだゴツめのナイフでガンガン削ります。

だいぶ形になってきました。
皮も味が出ますね。
買ったものではこうはいかない。

シャコ万力でクランプしながら。
木が硬すぎて手が痛くなるのでナイフの背にティッシュペーパーと養生テープで緩衝材にしてます。

刃の部分の形を作っていきます。
鉛筆で下書きしてますね。
うっすら見えます。
ノコギリでないとキツイです。
ノコギリは直線になるので直線で追い込めるだいたいのところまでノコギリで切ります。

続いてナイフを使って大まかなラインを決めていきます。
ナイフ一本あれば本当にたくさんのことができるので、子供にもナイフの使い方は知っておいてほしいところ。
デジタルであれアナログであれ、汎用性の高いものは自由過ぎて使いづらい時はあるけど、個性的なものを作るには汎用性の高い道具が必ず必要になります。
こういう遊びを通じて伝えています。

形が決まった後はヤスリで仕上げていきます。
ステンレスとかの金属やとこうはいかないですが、木やとヤスリでも形状を整えられます。

食卓でやってるのでこの有り様。笑
嫁はん笑ってます。笑

だいぶ最終形が見えてきました。
あとはヤスリでささくれとかノコギリの目を取りに行きます。

パウダー状のおがくずだらけ。
道具には宿命のような用途が存在することも子供に教えます。
ヤスリで木は切れないけど、ノコギリで手触りの良い滑らかな曲線は作れない。
人間も同じ。
夜ご飯の時間になったので、この日はここまで。笑
2024年4月20日、最後の仕上の続き。
手触りを良くするのと、ピンと尖ったエッジを作るためにヤスリをかけていきます。
こういう柔らかい質感のものは、よほど角を立てないとエッジが強調されません。
ぼやけてしまう。

硬くて中身の詰まった木でないとヤスリが綺麗にかかりません。
ヤスリをかけたところからボロボロになったり、めくれてきたりします。
そうなるとピンカドと呼ばれる直角のカドを作ることができず、まるっこい角で妥協することになります。
タチバナモドキは硬くて詰まってるので綺麗に仕上がる。

こういう細かい凹みも取っていきます。
そこだけ凹むように紙やすりをかけると楽やけど、そうすると面ごと綺麗な直角にならない。
木のクリスタルの時と同様、面倒やけどヤスリで面ごと削ります。
出るおがくずの量が段違いに増える。笑
ここまで来ると病気みたいなもん。笑
そこそこにしておけばいいのに耐えられない。笑


これで完成です。
はっきり言ってめちゃくちゃかっこいいです。笑
魔法の武器で「水タイプの敵によく効く」し、「まりょくが4あがる」感じ。笑
葉っぱや蔓の魔法が使えるようになるぞ!
さぁ子供たちよ、奪い合うように遊ぶがいい!笑
面取りのエッジもしっかり残って最高の仕上りです。笑
ちなみに木のクリスタルで触発されて作った、ステンレスでできた架空のクリスタル「ステンレサイト(stainlessite)」については、また別のお話。






