いい会社

入社してから、今でもずっと「いい会社」って、どんな会社やろかと、考え続けてます。

2017年にステンレスジョイントの代表を継いだ時に、経営理念と一緒に、これは一回文字にしとかんとアカンなと思いまして、耳から煙出るくらい考えました。笑

せっかく考えたので、忘れんようにステンレスジョイントのウェブサイトに書いときました。笑

公表することで、はっきりしますしね。

自分の会社は何者で、何のために存在しているのか、何をしたいのか、何ができるのか、を見つめ直すこと、なんかのことを、コーポレートアイデンティティとか言われていますね。

ステンレスジョイントのウェブサイトには、社是として「いいものづくりをする」と書いてあります。

うちは工場ですので「いいものづくり」をすることが「いい会社」に繋がると考えました。

「いい」とはどういう状態なのか、誰にとって「いい」が必要なのか、掘り下げて書いてあります。

社員にとっていい会社とはどんな会社か、も考えました。

なんか良いこと書いてあるんで引用します。笑

社員にとっていいものづくりとは、自分の仕事ぶりに見合った正当な対価を得ることと、仕事だけでなく私的な生活も豊かにするための適切な休日と、信頼できる人と一緒に働けるとともに継続的に能力を向上していける環境が整っていること。

https://stainlessjoint.jp/mission/

おー。笑

言うねえ。笑

まあ、ざっと4点くらい書いています。

・正当な賃金

・適切な休日

・信頼できる仲間

・能力向上できる環境

当たり前と言えば当たり前なんですけど、当たり前のことが当たり前にできる、ってすごい幸せなことなんですよね。

例えば、蛇口を捻ったら水が出る、帰る家がある、三食ご飯が食べられる。

当たり前なんですけど、幸せですよね。

当たり前ではない時代があったやろうし、当たり前じゃない国もあると思います。

自分にできることは何か。

考えちゃいますよね。

休みが今の倍あって、給料が今の倍貰えたら、それは果たして、いい会社なんかなと社員に聞いたこともあります。

自分が代表になった瞬間に年間休日を15日増やして105日にしました。(※2022年に110日にしました。)

やっていかれへんぞ、と言われましたけど、他社と比べても休みが少ないなと思ってましたし、社長なったら休み増やそうと決めてましたから。

自分も前職では年間休日124日でしたからね。

90日と比べると34日差があります。

土日出勤も含めると、日数的に前職で12ヶ月働く間に14ヶ月働く感じでした。

正直慣れるまでちょっとキツかったですね。笑

社員のみんなには内緒ですけどね。笑

入社の数年後さらにえげつない働き方するとは、つゆ知らず。笑

あんまり休み少ないと実際求人の応募も無いですからね。

時代というのは大きいです。

先代の時代は高度経済成長の時代。

逆に休みが多くては、やっていけなかったのかもしれません。

納期に振り回された記憶が感情となって、冷静な判断から遠ざけていることもあったと思います。

工程の把握ができていないと、その仕事を受けていいのか誰もわからないんですよね。

社長でもわからない。

わからないけど、中小企業の社長は売り上げとか資金繰りのことが24時間365日、風呂入ってる時も子供のおむつ替えてる時も、ずーっと頭にあるので、仕事を受けてしまう。

後から考えたらええわ、無理ゆうて誰か休日出てもらったらええわ、と。

で、現場にしわ寄せが行ったりします。

現場というか、実際は社員の家族にしわ寄せが行くんですよ。

本人は仕事と割り切れますからね。

で、そのしわが、また家庭内トラブルになって社員に返ってきたりする。

昔なんかCMありましたよね。

「お手手のしわとしわを合わせて幸せ。なーむー。」って。笑

そんなん今ええか。笑

で、そのイライラが今度は職場の仲間に返ってきたりもします。

自分も家族をもったから、わかるというのもあります。

社員の家族にしわを寄せてどないすんねんゆう話です。笑

しわを合わせんと。

なーむーせんと。

でも、日本の高度経済成長って、当時の日本全国の社会人が家庭を顧みなかったことによって支えられた部分も実際かなりあると思うんですよね。

莫大な量の「家庭を顧みなかったこと」が当時のGDPに変わっていったんやと勝手に思ってるんですけど、どうでしょうか。

その分の頑張りは無事に高度経済成長を支えた人たちに還元されたんでしょうかね。

もしその評価されなかった頑張りが遺恨となって亡霊みたいに残ってたら、この先だいぶ引きずると思うんですよね。

引きずるというか、そんな国、嫌ですよね。

腹括って覚悟決めるのは大事ですけど、なんにも返ってこんかったら嫌になっちゃいますよ。

精神論とか気合いとか力業(ちからわざ)だけで押し切れる時代ではないように思います。

むしろ、その辺りに頼ったツケが今回ってきてるように思います。

やから日本の企業は生産性が低い。

生産性が低いことへの自覚がない。

仕事って大事ですけど、仕事以外も大事なんですよ。

仕事のせいで社員が家族との時間がもてない、というのは、いち経営者としては、やっぱり避けたいです。

どうでもいい会社にならんようにせんと。笑

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