営業は嘘つき

って言うと語弊があるんですが。

よくお客さんに僕が言うセリフです。

嘘というか、よく確認せずに返答したり、話に尾ひれをつけて話したり、できないことをできると言ったり。

本当はだめなんでしょうけど、よくあることです。

故意ではなくとも、お客さんがものを受け取った時に、「話が違う」となれば、それは嘘をつかれたのと同じことです。

一昔前、うちも含めた弊社の界隈では、そのようなやりとりがけっこう多くて、できるかどうかは受注してから考えるということは日常茶飯事だったようです。

ただ、良い意味でも、そのいわば「ハッタリ」のおかげで、ものづくりが進んだ、ということも事実としてあります。

特に開発系の某業界では、設計側が最初から出ない前提の公差を入れていることがあります。

でも図面には必要な公差として印刷されている。

納期もない、予算もない、精度は厳しい。

設計の方に問い合わせると、「ですよね、出ませんよね」となる。

納品の後、検収のときに問題が起こります。

エビデンスはあるんですか、検収条件に適合しません、となる。

確認をしないのも問題ですが、できないとわかってて書くのも問題です。

どっちが悪いとか言い出すと、良いものづくりはできないです。(書きました。「いい仕事」)

逆に簡単に作れる仕様のものであれば、「開発」する価値ないですからね。

開発ということは、まだ世の中に無い新しいものを作り出そうとしてるわけですので。

そこが変わらないと開発にならない。

お客さんのところでも、「うそでも良いからできると言って欲しい」という思いを感じたことも何度もあります。

でも、大人の事情で書面にはできない。

それで、なし崩し的に製造を進めて、もし何か取引上の問題が発生しても、双方折り合いをつけながら、納入まで持って行く、という。

そこまでお互い暗黙の了解で折込済みの案件もありました。

お互い力技でねじ込む感じです。笑

嫌な思いをしたこともありますが、実際杓子定規に進めると、おそらく停滞したままで進まなかったと思います。

もしくは途中で辞退となるかですね。

なので高難易度の開発案件は、よっぽど信頼関係がないと難しいと思います。

常にお客さんの要求が絶対的に100%正しいとは限らないです。(書きました。「ものづくりの神様」)

信頼があれば、喧嘩することなく、お互いものづくりの本分に沿って、言いたいこと言えます。笑

今は、「できないことをできると言ってはいけない」という風潮が比較的強くなり、西洋的というか、あくまで契約ベースで話が進むようになっています。

これはこれでいいことやし、時代の流れなんやと思います。

作る側も、正直にできない、とゆうた方がいいです。

出来もしないことの注文を取れるなら、嘘ついた者勝ちになりますからね。

ただし、作る側も買う側もその時代に見合った考え方で進めないといけない、ゆうことですね。

ものづくりに美学や挟持があった時代には、そういう融通も広く有効やった、ということやと思います。

仕事は受注しにくくなったのに、進めやすさもやりにくくなる、というのでは作る側がやっていかれないです。

まして、ちゃんと描かれた図面や、図面をちゃんと見る時間すら、もらえないのであれば、図面に対してのコメントなんてできないです。

コスト面も含めて信頼関係も築けているのであれば、金額決めずに発注もできますし、実際今も弊社でもよくあります。(書きました。「不適合との戦い」)

信頼があれば、受注が決まっていなくとも、図面に対する製造現場からの率直な考えやアドバイスをお客さんに渡すこともできます。

そういう背景があって、冒頭の言葉があるんですが、その後に必ず言う言葉があります。

「ものは嘘をつきません」

と付け足します。

寸法にしても、外観にしても、溶接の綺麗さにしても、そこにそのまま、ただ存在するのみです。

出してない公差は出てないし、つけてしまった傷はそのまま、ちゃんとそこに残ってます。

うちに限らず、各製造メーカーは自社が出せる最高のバランスで、製品を出荷しているはずです。

それを見て評価して頂きたい、ということです。

営業や社長が、ええかっこしてものを言ってるだけなのか、それともそれが真実なのか、金額や納期や製品の状態を全部ひっくるめて評価しないと、見えてこないと思います。

最初に出てきた見積金額の一番安いところに発注する、というのはよくあることやと思いますが、その裏に何があるかは理解が必要やと思います。

品質を上げるために各社鎬を削っているわけなんで、表面の成果物だけを掠め取るようなことはしたくないし、してほしくないですね。

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