高校生のインターンシップ

ステンレスジョイントで、2020年10月27日から29日の3日間、高校生のインターンシップを受け入れました。

ステンレスジョイントでは、2017年を皮切りに、兵庫県立尼崎高等学校から、2017年、2018年、2020年と3回受け入れを行っています。

インターンシップといっても、アメリカや医療現場なんかで実施されている数ヶ月とかの長期インターンと違い、最長で3日間ですので、ほぼ就業実習というよりも、体験というか見学に近いものです。

数を重ねるごとに、ノウハウというほど大層なものではないんですが、少しずつ内容の濃さとか、視野が広がっているように思います。

受け入れ側の企業も参加側の生徒も貴重な時間を使うわけなんで、やるからにはグダグダするのは嫌なので、形だけでもカリキュラムというか、予定とか趣旨を組み立ててからやるようにしてるんです。

大抵は予定通りに行かないんですが、予定を適宜修正するのと、最初から予定を立てないのは全然違いますから。

ホンマに形はどうでもよくて、予定とかアンケートとか、ほとんどの資料はテキストデータで起こすんです。

大事なのは中身。

ステンレスジョイントの経営理念にもあるんですが、未来への貢献という使命を勝手に背負ってるんです。笑

町工場という存在を未来に伝えていくためには、自分の代でやらなあかんことがあるはずです。

自分らみたいなヘソのゴマみたいな矮小な存在が、そんな大それたことはできないんですけど、ゼロよりましです。

0.1であろうが、0.01であろうが、0とはえらい違いなんですよ。

有ると無いの差ですから。

全っ然違うんです。

何がきっかけになるか、わかりませんからね。

ヘソのゴマは汚いか。まあいいか。笑

もしこれがきっかけで、ものづくりの世界に飛び込む、ということになったら、そんな嬉しいことはないです。

別に、うちの会社じゃなくていいんです。

町工場、という世界を見目麗しい他の業界と同列に見てくれるだけでええんです。

それが難しいんでしょうけど。

同じ土俵に立てば、ものづくりの会社は強いですよ。

外見はさておき、中身のある会社、たくさんありますよ。

うちもそうですけど、事務方は全然残業無いし、当たり前過ぎるんですけど、全員1分単位で残業代つきますから。

実際、うちの会社に来るきっかけとして、日常とは違う世界を見たかった、と言ってくれた生徒さんがいて、嬉しかったんですよね。

極論、ものづくりの道に入らなくとも、こういう世界があることを知る、というのは一つの経験になるはずなんです。

まあそういう趣旨で受け入れをやってるんです。

2017年は、3日間で男子生徒2名を受け入れまして、運営はほとんど自分1人でした。

なんか記事にしてあるな。

貼っとこ。笑

製造の仕事と、営業の仕事を知って欲しくて、図面の読み方、描き方の触りを教えたり、フラットバーというステンレスの棒をヤスリで削ったり、お客さんのところに一緒に行ったり、他社の協力工場にお邪魔させてもらったりしました。

いかんせん、ステンレスの加工って難しいので、正直に言うと、3日間とかで実際に手放しでやってもらえる作業って皆無なんですよね。

あくまで入り口も入り口、玄関の敷居を見せるくらいしかできないんです。

でも、何も見せないのと、玄関の敷居を見せるのは、また全然違うんですよ。

有ると無いの差ですから。

全っ然違うんです。

なんかさっき書いた気するな。笑

デジャブかな。笑

タイムリープかな。笑

2018年は、3日間で男子生徒2名を受け入れたんですが、現在産休に入っている女性社員が引率係をしてくれたので、2人で役割分担をすることができました。

お、これも良いページがあるな。

貼っとこ。笑

参加生徒さんからしても、おっさんが1人で漫談やってるより、20代の女性社員が1人入った方が退屈しないと思います。笑

引率は男性社員でも、もちろん良いですし、いかんせん誰がしゃべるにしても同じ人がずっと話してる、というのは退屈になりがちです。

この年は、生徒さんにウェブサイトを通じて広報をやってもらおうと、3日間で現場を取材してもらって、職人の道具について調べてもらいました。

最終日にはJimdoというWebサイト構築サービスを実際に触ってもらって、特設ページの編集をしてもらいました。

技術と情報技術の融合、というのがステンレスジョイントのテーマの一つとしてあるんです。

町工場が長年培ったものと、ウェブサイトとかの新しいものを組み合わせる、ということですね。

で、今年2020年は、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、受け入れ企業が少なかったこともあり、3日間で男子生徒7名、女子生徒4名の計11名を受け入れました。

正直、人数めっちゃ多いなと思いました。笑

しかも、今回は各生徒さんは1日しか来ないので、実質半日で何ができるんか、という話になりました。

1人当たりの受け入れ日数が少なくなると、伝える情報は薄くなりますし、受け入れ人数が多くなると、伝える情報は広くなります。

その掛け算(人数×日数)が大きくなるほど、会社の負担も大きくなりますね。

長期インターンになると、前提とはいかなくとも、入社ということも当然視野に入ってくると思います。

今年は会社側としても、20代の若手社員を中心に、僕と専務と、営業部から3人、製造部から1人の計6人からなるインターンシップ対応チームを作って、対応させてもらいました。

そもそも何をやるかのブレインストーミングから始め、時間の制約とか安全とか性別なども加味しながら、すり合わせていきました。

結果としては、どんな組織であろうが挨拶は大事や、ということで、社員全員にあいさつラリーをするということと、ステンレスで世界に一つのネームプレートを作る、ということに落ち着き、実施しました。

詳細は、例によって記事になってますんで、ご覧頂ければと思います。

そっちにも書いたんですが、受け入れ企業さんにアドバイスではないんですが、ウェブサイトに使用する写真については、かなり気をつけていて、生徒さんに承諾を取ったり、掲載を「断り易く」する工夫をしています。

空気に圧されて断れなかった、というのは、実質断らせなかった、ということですからね。

とは言え、まったく使用できる写真が無い、というのでは、それを見てどうするか考えようとする生徒さんの後輩たちの選択肢を奪うことになりますし、企業側としても社会に発表する機会を失います。

具体的には、ステンレスジョイントでは、書面と口頭で写真の取扱について説明したり、どのような形での写真の使用が望ましいかを聞いたり、後からでも連絡をもらえたらすぐに削除することなどを伝えています。

名前がわからないようにする、顔は写らないようにする、後ろ姿や手元だけならOK、個人情報保護のために写真を後から加工したり解像度を落とすなど、方法はいくらでもあります。

企業側は、インターンのような取り組みをやってます、というのは存分にアピールしたらいいと思うんです。

どういう姿勢なんか、世間からわかりますからね。

当然、求人にも繋がってきます。

受け入れを行なっている企業は、ほとんどが短絡的な見返りを求めていないと思いますが、寄付と一緒で、ああやってますよ、という感じで構えてたらいいと思うんですよね。

自分と同じことを考える人は世界に3人いるといいますけど、自分が良いと思ってやったら、後の2人もやるかもしれませんから。

おいおい工業高校さんからの受け入れなんかも、双方刺激があって面白いんかなと思ったりしています。

また普通科の生徒さんと趣も違うでしょうし。

工業高校の生徒さんも、待ってます。笑

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