零細企業の事業承継の話

Twitterで反響が大きかった2つのツイートを、下記に繋げて転記します。

リプライや引用リツイートしてくださった方のご意見も、とても参考になります。

是非ご覧ください。

元々余裕の無い零細企業の創業者が家族を犠牲にして、その犠牲により得たものを事業に注ぎ込むと、後々とんでもない負債になって返ってくることがある。

後継者が家族経営の事業承継に二の足を踏む最大の理由の1つやと思う。

ただし、自社もそうであったように、そうまでしないと経営がままならない事態も実際は多いから頭が痛い。

余裕のない事業運営は色んなものを台風みたいに掻っ攫っていく。

小企業経営は綺麗事ではいかれない。

自分は入社して数年後、事業を継ぐと決めた時に「父親」は、この世から消滅して「先代」という別の生き物に変わった、と思うように決めた。

もう僕の目には父親には見えなかったから。

同じ仕事をしなければ、今ごろ一緒に酒も飲めたかもしれない。

今、家業を継ぐか迷ってる人は、くれぐれも「使命感」や「親孝行をしたい」という気持ちだけで事業承継を決めないで欲しい。

なにも家業を継ぐことだけが親孝行ではないし、本来は子供の幸せを願うことこそが親の愛のはず。

小企業の事業承継が後継者の幸せを潰す原因になってはいけない。

事業承継に絡む後継者の不満って、ものすごく口外しづらいと思います。

特に、まだ代表権の交代が済んでなかったり、代表権は移してても株をまだ動かしてなくて先代がまだ会社や取引先への影響力を残してたりすると、会社の実質的現役代表へ難癖を付けたように取られることもあり、「会社のまとまり」に対する不信感に繋がるおそれもあります。

今公表されてる方は、継いでからもうだいぶ時間が経ってたり、だいぶ改善されたからやっと言えるという感じじゃないでしょうか。

今は言いたくても言えない方の気持ち、ご察しします。

経営理念、法規対応、就業規則、更衣室、トイレの問題など、本来会社として当たり前のことが出来てない状態で引き継ぎ、ゼロをプラスではなく、マイナスをゼロにすることからスタートする零細企業の後継者さんも多いのではと推察します。

先代への不満や欠点を口外したところで1円の売上にもならないし、後継者だけが発信できる場で発言するのはフェアじゃないし、ツイートしたところでどうせ1番届いて欲しい人には届かない。

自分は叶わなかったことですが、可能であれば渡す側と受け取る側で、できる限りの対話をお願いしたいです。

影響は社員や社員の家族にも波及します。

同じ悩みをもつ者同士、Twitterで少し愚痴を言ってガス抜きするくらい、いいと思いますよ。

最後に。

社員のみんな、社員の家族、お客さん、協力会社さん、金融機関さん、労基署や税務署まで、誰がツイートを見てるかわかりません。

特に実名アカウントの経営者、後継者のみなさんは、その点ご留意を。

投稿は以上です。

よろしければ同じように家業について書いた記事もご覧ください。

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