町工場とインターネット

以前久しぶりに加工外注をした、という話を書きました。

久しぶりに訪問したにも関わらず、皆さん総出で出迎えてくださって、歓迎頂きました。

やっぱり町工場好きです。

思いっきり他人の工場なんですけどね。笑

実家帰ってきた、みたいな気持ちなるんです。笑

飲み物も出してくださって、椅子もすすめてくださったので、座って冗談や昔話をしながら話し込んでいたのですが、仕事の話になったんですね。

その中で具体的にどうやって仕事を取っていくか、という話になったんですね。

話の流れで「インターネットもありますし」という話をしたんです。

「インターネットで仕事が取れるんでっか」と聞かれたので、「そうです」と答えたんです。

そしたら、一同皆さん笑わはったんですね。

「おもろいこと言いまんな」という感じで。

でも僕は真顔やったんです。

それまでお互いアホなこと言うて爆笑してたのに。

そこで、皆さんもハッとなって、笑うのやめはったんです。

皆さん冗談やと思ったみたいです。

僕は冗談のつもりじゃなかったんです。

自分もド素人丸出しで勉強中ですが、まだまだ町工場はインターネットを活用できてないんやな、と痛感しました。

でもこれは、活用の伸び代がまだまだある、ということでもあります。

その会社さんも、自社のウェブサイトは持ってはるんです。

なんやったらウチなんかより、遥か前に作らはったんやと思います。

だいぶ長い間、更新はされていないようなので、活用というところが少し遠いのかもしれません。

自前でやらんでも、最近の流行りとしてビジネスマッチングという方法はあります。

ビジネスマッチングの活用は、それはそれでありやと思います。

そうやってネットに強い会社が、町工場の手助けをするという方法はあるんですが、僕は町工場がネットに強くならなあかん、一緒に強くなって行きたいと思っています。

技術と一緒で、恒常(こうじょう)的な強さをもっとかないとダメやと思います。

工場(こうじょう)だけに。

…。

てへっ。笑

えーとまあ、梯子を自前で持っとかんと、梯子が借り物やと外されたときに困ると思うんです。

先方に、そのつもりがなくても、なんかの拍子に外れるかもしれません。

ビジネスマッチングも今後どういう風に進むかも、まだわかりません。

能力給とか、ビジネスモデル融資とか、座席のフリーアドレスとか、舶来もんにいっとき飛びつくのはいいのですが、あんまり定着しなかったように思います。

本質を理解しないままに、形だけ真似しても、いい結果にならんと思います。

何でも気にせずやってみるのも大事なんですけどね。笑

もはや、インターネットのことを「流行り」と言う人は、いないですよね。

それほど既に生活に馴染んだ、ということやと思います。

もはや、インターネットはインフラです。

ウェブサイトは、さながら現代の看板です。

看板を掲げてない工場は無いですよね。

ブランドロゴだけで食っていけるメーカーは不要やと思いますが、ウチも含めて99.9%の町工場は、そうではないと思います。

ただし、ネットでの発信はあくまでも外面への発信なので、内面を向上させ続けることが前提には、なります。

すんごい内面を持っていて、ごく一部の外面だけネットでチラ見せしているような工場もあります。

発信する内容に魅力がなければ問い合わせには、つながりません。

応える力がなければ問い合わせに対応できません。

やから、実際にやってないことは発信できないです。

ほとんど今まで現場作業ばっかりやったから、何をしたらええんかわからん、というところも多いと思います。

ここ何年かで廃業された工場も、そういえばウェブサイトなかったな、と思うところもあります。

よそのこと気にしてる場合じゃないですけど、危機感大事やと思います。

危機感といえばネットのウイルスのことも危機感重要ですね。

少しずつになると思いますが、中小零細企業がネットを使ってやっていったらええんちゃうかな、ということを書けたらと思っています。

僭越ながら。

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